ある感覚を刺激すると同時に異なる種類の感覚も引き起こされる知覚現象。こんな素敵な感覚を持つ人が世の中にはいるという。細かく分類すると色字や色聴などがあるらしい。
もしこの感覚が完璧でなくとも努力や訓練によって得られるのであれば、表現の幅がグンと広がるのではないだろうか?
自分の仕事に当てはめてみると、もし光に匂いの感覚を、そしてカメラの動きに温度の感覚を観客に連想させる事が出来れば映像の表現は更なる高みに上がれると思う。
映画制作でよく言われる事の一つに絵と音は等価値であるというのがある。これはイメージ(絵)とサウンド(台詞や音響効果等)二つが一つになり初めて映像というものが成り立つという事。このように視覚と聴覚はかなり近い種類の感覚と捉えることが出来るかもしれないし、どちらかの感覚を鍛えることでもう一方の感覚に影響を与えることが出来るかもしれない。コンサートに行くと音と光の密接度も良くわかる。
という強引な理論の元に共感覚を自分のものにする為音楽(楽器)を勉強する事早二年。
選んだ楽器はバイオリン。今の所バイオリンの弓を持つ右手の動きとパン棒を振るう右手の動きは結構似ているかもしれないという自己満足しか体験出来ていない。しかしながら自分がパン棒を振るう仕草が役者を含め現場の人間に音楽を連想させることが出来ればそれはそれで面白いかもしれない。
バイオリンは中々にして難しいがもう少し頑張って練習してみようと思う。
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