大学の教授に教わった撮影手法の一つ。
Contrast(対象)とAffinity(親和)。この相対する二つの言葉は光、色、構図、カメラの動き、更には音、演技等全てに当てはめる事が出来るコンセプトである。
Contrastを一つのシーン内に取り入れる事により瞬間的な驚きを生み出す事も出来れば、Contrastを連続させ流れの中でAffinityを作り出す事も可能。全体をAffinityで纏めつつ物語の始まりと終わりにContrastを作り出し、なだらかなContrastを演出する事も出来る。ストーリーテリングの基礎技術とも言える。
殆どのフィルムメーカーはこれらを無意識的に行っているが意識的にこれらを用いて強烈な資格効果を作り出している人も居る。昔監督でキャラクターの感情の起伏をグラフ化してContrastとAffinityを視覚化している人も見たことある。
だがこの手法はコンセプトとして撮影前に作り込みすぎると失敗する事も多い。なぜならプロダクションの中には撮影中に大きく脚本変更する事も多く、事前に決め込み過ぎたコンセプトが矛盾してしまうからである。コンセプトはあくまでコンセプトであって作品の方向性を決め付けるものであってはならない、ある程度急な変更にも対応できるよう柔軟なものでなくてはならない。
これらを冷静に理解しあらゆる問題が起きる撮影現場に柔軟に対応する事がフィルムメーカーに問われる資質である。と言われたが未だ完璧に実行出来ていない、、、、
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